写真の会会報

写真についての情報を会員の間で効果的に知らせ合うために会報の発行が提案され、会報第1号が受賞パーティーに合わせて発行された。89年いっぱいまでは月刊であったが、それ以降は年に原則4回の発行となった。2006年11月現在まで59号発行。記事内容は主に写真評論、書評、展評、インタヴュー記事など。判形はA4サイズ20頁前後(号によって異なる)。
会報の指針は
●会員の自発的な作業による
●投稿原稿による
●投稿されたものは原則としてすべて載せる
●掲載はおおむね原稿の到着順
●原稿料はナシ
●年4回発行を目標とする
会報は、会員のほか、カンパしてくださった方に郵送している。

’89年8月号
●高島直之:「飯沢耕太郎著『都市の視線─日本の写真1920-30年代』(創元社刊)」
●日高敏:「ところで、芸術は誰のもの?」、「写真のタテ位置、ヨコ位置」
●写真展、写真集評

’89年9月号
●日高敏:「Are These the 15 Greatest Pictures Ever Made ?」
●西井一夫:「三つの感想」(ある「哲学の貧困」についての感想/「KULA」2号の高橋周平写真展評への疑問」についての感想/石井宏明「長い午後」(日本カメラ9月号)にふれた感想)、 写真展・写真集評【山崎博写真集「水平線採集」(六耀社)、鈴木志郎康写真展「風の積分」(89.8.29~9.3FROG)、会田健一郎写真集「方寸の地-1986~1989」(冬々舎)】

’89年10月号
●川本道子:「武田花写真展『眠そうな街』」
●高島直之:「荒木経惟『写真論』」
●西井一夫:「荒木経惟『写真論』」、「“アウシュヴィッツ”への旅からの感想」(アウシュヴィッツの旅からの感想/古屋誠一の「壁」を見ての感想/DIETER APPELT『 PHOTOGRAPHIE』)
●日高敏:「Emmet Gowin Photographs:1967-1988」(9.1-29、PGI)と「三好耕三『温室』」(10.3-31、PGI)、「アラン・ジョーベル著、村上光彦訳『歴史写真のトリック 政治権力と情報操作』」(朝日新聞社)

’89年11月号
●丹野清和:「荒木経惟『東京物語』」
●西井一夫:「古屋誠一写真集『Memoires1978-1988』camera-Austria,1989.350AS」、写真展、写真集評【鈴木清写真展「FOOL’S PARADISE](新宿ニコンサロン 11.28-12.11)、安斎重男によるロダン[地獄の門]写真展(ギャラリーところ11.27~12.22)、「リー・ミラー」アントニー・ペンローズ著・松本淳訳 PARCO出版 「上野英信の肖像」岡友幸編(海鳥社)、長野重一写真集「遠い視線」(IPC刊)】

13号(’90年5月)
●西井一夫:書評【長野重一「遠い視線」(IPC刊)、荒木経惟「TOKYO NUDE」(マザーブレイン刊)、浜谷浩「昭和男性諸君」(朝日新聞社刊)、太田順一「佐渡の鼓童」(ブレーンセンター刊)、荒木経惟「愛しのチロ」(平凡社)、神蔵美子写真集「NATURITA」(IPC刊)、高梨豊「面目躍如─人物写真クロニクル1964―1989」(平凡社)、倉田精二「大亜細亜」(IPC刊)、岡村昭彦 発見No1「シャッター以前」(発見の会)、ひがみでない、賞・章・考】

14号(’90年8月)
●NHK趣味百科(4/3-6/26毎火曜9:30-10:00PM)で「近未来写真術」放映。ホスト:篠山紀信。
●東京都写真美術館とやらが6月1日に仮オープン。渡辺義雄館長。
●埴谷雄高さんが朝日新聞の5月の夕刊学芸面で高梨豊「都市の貌」「面目躍如」武田花「眠そうな街」を・・・
●「ユリイカ」8月号の特集「ベトナム戦争とアメリカ」の「ポスト・ベトナム時代の想像力」で佐藤良明氏と生井英考氏が対話。
●荒木経惟「空景」展(ギャラリ・ヴェリタ 7.7-8.11)
●西井一夫:書評【実川悠太編、羽賀しげ子文、小林茂写真グラフィック・ドキュメント「スモン」(日本評論社)、土田ヒロミ「砂を数える1976-1989」(冬青社)、Eudora Welty「Photographs」(University Press of Mississippi 1989)、雑賀雄二「天主堂写真集」「天主堂物語」(’89年12月刊)、森山大道「サン・ルゥヘの手紙」(河出書房所社)、季刊誌「deja─Vu」(フォトプラネット刊)】
●白岡順:「アルル・インタナショナル写真フェステイヴァル(7.2-8.15)」

15号(’90年11月)
●西井一夫:書評・展評【浜昇写真集「フロム スクラッチ」(写真公園林)、生誕100年記念 マン・レイ展(9.29-11.4 セゾン美術館)、二人の人から個人ギャラリーを作ったと案内をもらった。・・・楢橋朝子さんの「03FOTOS」と塩野知昭さんの「シオノギャラリー」、日本のコンテンポラリー・写真をめぐる12の指標(9.6-10.14東京都写真美術館)、児玉房子写真集「CRITERIA」(IPC)、多木浩二「写真の誘惑」(岩波書店)、篠山紀信「TOKYO NUDE」(朝日新聞社)、荒木経惟・空景・展(7.7-8.11ギャラリヴェリタ)、脱走する写真・11の新しい表現(7.14-8.26)、東松照明写真集「桜」(ブレーンセンター)、長野重一写真集「1960」(平凡社)、「写真の過去と現在」(9.26-11.11東京国立近代美術館)、移行するイメージ(9.23─11.12 京都国立近代美術館)】

16号(’91年2月)
●西井一夫:書評・展評【藤原新也「アメリカン・ルーレット」(情報センター)、中島敏「続ドヤ街釜が崎 単身生活者」(海風社)、クリスチャン・ボルタンスキー展(水戸芸術館11.23―1.27)】
●パトリシア・ボズワース「炎のごとく─写真家ダイアン・アーバス」(文芸春秋社)
●荒木経惟「冬へ」(マガジンハウス)
●「ナダール:私は写真家である」(F・ナダール、大野多加志・橋本克己編訳、筑摩書房)
●「写真・柳沢信」(書肆山田)
●北井一夫「いつか見た風景」(蒼穹舎)
●中国残留日本人孤児肖像写真集 新正卓「私は誰ですか」(刊行委員会)
●土井九郎写真集「越南世界」(第三書館)

17号(’91年5月)
●西井一夫:書評・展評【荒木経惟「センチメンタルな旅・冬の旅」(新潮社)、私小説レンズ、石内都写真集「1947」(アイピーシー)、日本写真の転換・1960年代の表現(4.18-6.18 東京都写真美術館)、アッジェ展(プランタン銀座4.25-5.14 PPS通信社主催)、「Switch」3月号、篠山紀信「water fruit」(朝日出版社)、毎日ビジュアル年鑑「LOOK BACK」(毎日新聞社)、芸術新潮5月号 荒木経惟特集によせて、「Camera INTERNATIONAL日本版」(朝日出版社)、「Switch」セバスチャン・サルガドゥから

18号(’91年8月)
●新倉孝雄写真集「SAFETY─ZONE 1961─1991」(美術出版社)
●山口 保「鏡」(自費出版)
●鈴木清写真集「愚者の船」(IPC)
●「アガシたちの日本―『韓国スミダ』女子労働者の238日」(写真・文=高波淳、記録社)
●山本宗補「ネグロス─嘆きの島」(第三書館)
●井上孝治写真集「あの頃―1959年 沖縄の空の下で。」(沖縄タイムス社)
●APARTMENT(写真=平地勲 アーバン・コミュニケーションズ)
●深瀬昌久「父の記憶」(IPC)
●斎藤忠徳写真展「時間の螺旋階段・東欧1970~1990」(7.2-15新宿ニコンサロン)
●現代女性セルフ・ポートレイト展(6.27~8.20 東京都写真美術館)
●この秋、上の都写真美術館が70年代の写真を展示する。・・・
●中村立行写真集「昭和・裸婦・残景」(IPC)
●ITSURO NARAKI「THE DANCERS」(Country Press)
●Camera INTERNATIONAL No02(朝日出版社)

19号(’91年11月)
●尾仲浩二写真集「背高あわだち草」(蒼穹舎)
●中居裕恭写真集「北斗の街」(IPC)
●パリのサブリスキー・ギャラリーでリー・フリードランダーの「NUDE」の写真展を見た。・・・
●郷津雅夫 IN NEW YORK展(新宿三越南館テーマパーク10.22-11.4、ツァイトフォト10.4-26、il tempo 10.5-26)
●須田一政「犬の鼻」(IPC)
●四谷の「FROG」という場が柊わる。・・・
●ジョール・マイヤーウィッツ写真展(8.29-9.9 有楽町アート・フォーラム)
●CAMERA インターナショナルNo.3(朝日出版社)
●日本の写真、1970年代──凍結された「時」の記憶(9.19─11.12 都写真美術館)
●白岡順写真展「ETE、FIN D’APRES─MIDI 夏、午後の終りに」(7.19-8.7 渋谷EXPOSURE)
●古屋誠一写真展「Memoies」(8.9-8.28 渋谷パルコギャラリー+EXPOSURE)
●現代写真の母型1 柴田敏雄展(10.2-11.17川崎市民ミュージアム)
●土井九郎「海景線」(第三書館)
●CAMERA AUSTRIA AWARD 1991年はスイス生まれでロンドンを拠点に活躍するOliver Eicbonが・・・
●金正坤・大韓民国紀行「父母の国を歩く」(朝日新聞社)
●accidents2「white room篠山紀信+本木雅弘」(朝日出版社)
●篠山紀信という男

20号(’92年2月)
●篠山紀信「TOKYO未来世紀」展(1.15 – 2.9 三越美術館)
●北島敬三「A.D.1991」(河出書房新社)
●杉本博司展「THE EXPOSED」(IBM箱崎ビル前庭10.30 – 2.29、佐賀町エキジビットスペース10.30 – 12.21)
●吉岡攻治写真集「光の記憶─築豊1980~1990」(IPC)
●石黒健治作品集「ナチュラル ONENESS」(ノーベル書房)
●Camera International 4(朝日出版社)
●石津勉遺作集「ちょっと上がってくるワ」(遺作集を作る会・非売品)
●FS Vol.3(福博綜合印刷)
●中島加寿子写真集「OF PLANTS AND MEN」(光倶楽部)
●今枝弘一フォト・ドキュメント「ロシアン・ルーレット――ソヴィェト帝国の崩壊1989-1991」(新潮社)
●橋口譲二「BERLIN」(太田出版)
●荒木経惟「空景/近景」(新潮社)

21号(’92年5月)
●荒木経惟『色景』(マガジンハウス)
●安斎重男『Homage to ISAMU NOGUCHI』(ギャラリーところ3.9 – 4.11)
●現代写真の母型4 白岡順(川崎市民ミュージアム3.3 – 4.12)
●deja─vu No8の牛腸茂雄特集はなかなかよく出来ている。・・・
●田村彰英『BASE』(Mole)
●荒木経推さんが「ちくま」4月号でダイアン・アーバスについて語っている。・・・
●『戦火の4都市 エルサレム・ベイルート・バグダード・クウェート』(写真=広河隆一、解説=板垣雄三・佐藤次高・平山健太郎、第三書館)
●住友博『透間』(自費出版)
●89年から休会の「風(パラム)の会」が活動を再開する。・・・
●写真記録『全国水平社70年史』(部落解放同盟本部編)
●山内道雄写真集「街─Stadt」(蒼穹舎)
●東松照明写真展「南島見聞録──琉球列島」(4.2 – 21 コニカブラザ)

22号(’92年8月)
●写真:高田行庸、文:小沢信男『東京下町親子二代』(童牛社)
●鈴木清写真集『天地戯場』(クマン・サンブリックス)
●荒木経惟『写狂人日記』(スイッチ・コーポレイション)
●AKT─TOKYO 1971―1991、Nobuyosbi Araki(6.17 – 7.19グラーツ)
●浅井英美写真集『30代の肖像』(mole)
●アンゼルム・キーファー展(5.15 – 7.15 フジテレビギャラリー)
●ナン・ゴールディンの写真が「デ・ジャヴユ」の私生活特集と「カメラ・オーストリア」39にのっている・・・
●勇崎哲史写真集「大神島 記憶の家族」(平凡社)
●港千尋写真展「CONTINENTAL DRIFT」(7.28 – 8.19 パルコギャラリー)
●Camera International 5 (朝日出版社)
●「マリークレール」9月号で山岸享子さんが大特集「アメリカン・フォトグラフイを創る人々」を56ページニューヨーク直撃レポート・・・
●「芸術新潮」8月号

23号(’92年11月)
●レオ・ルビンファイン写真集「東洋の地図」(都市出版)
●荒木経惟「原色の街」(新潮社)
●小林のりお「FIRST LIGHT」(ペヨトル工房)
●柴田敏雄「日本典型」(朝日新聞社)
●JOEL GRIMES 「NAVAJO──Portrait of A Nation」(Westcliffe Grimes 92年刊)
●NUBAR ALEXANIAN「STONES IN THE ROAD」(Cornerhouse Publication 91年刊)
●NICHOLAS NIXON「PEOPLE WITH AIDS」(Godine 91年刊)
●瀬戸明男「遠い海」(マガジンハウス)
●鬼海弘堆「INDIA」(みすず書房)
●「UNDERSTANDING THE RIOTS」(LosAngeles Times 92年刊)
●大島洋「ハラルの幻」(洋泉社)
●山内道雄「人へ」(プレイスM)
●「壁の向こう側」(毎日新聞社)
●児玉房子写真集「千年後には・東京」(現代書館)
●他者の表現

24号(’93年2月)
●藤原新也「少年の港」(スイッチ書籍出版部)
●ドアノー写真集「パリ」(リブロボート)
●庄司丈太郎写真集「明日また 釜が崎・沖縄」(現代書館)
●「忘れられた人々」馬小虎撮影(第三書館)
●高梨豊「初國」(平凡社)
●「皮膚に棲む海」 写真JAROSLAN KREJCI + IVAN PINKAVA(TORST)
●セバスチャン・サルガド「人間の大地」(1.15 – 2.14 東京国立近美)
●毎日ビジュアル年鑑はこの3月発刊の3号目で終わる・・・
●稲越功一「私の東京物語」(講談社)
●第9回 International Center Of Photography’s Infimity Awards(Infinityは∞無限大を示し、受賞者に∞型のオブジェが贈られる)が、Richard AvedonとStefen Lorantに送られました。・・・
●前号での小林のりお「FIRST LIGHT」についての文章に対し、当人から次の手紙をいただいた・・・
●deja―Vull号「猪瀬光」
●篠山紀信「食」(潮出版社)
●篠山紀信+大竹しのぶ「闇の光」(朝日出版社)
●新宿のI.C.A.C.ウエストン・ギャラリーつてとこに初めて行って見た。・・・
●安斎重男展「1970」(11.14 – 12.13 ギャラリーヌヌ)
●ロイス・ボルツ(10.10 – 11.23 川崎市民ミュージアム

25号(’93年5月)
●石井和彦写真集「江原さんと猫」(ポレポレタイムス社)
●ピーター・ビアード「ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム」(リプロポート)
●Camera INTERNATIONAL No8
●「ATGET PARIS」(HAZAN)
●「芸術新潮」4月号から「眼の狩人たちの肖像」・・・
●森山大道「Daido」(Hysteric)
●生きることの孤独  荒木経惟さんの写真集「食事」を見ていて・・・
●風景の死滅 – ルイス・ボルツの写真
●世界に関与すること─サルガド展によせて
●雜賀雄二「月の道」(新潮社)
●仏の「VIS A VIS INTERNATIONAL」誌の案内が・・・
●本橋成一「チェルノブイリからの風」(ポレポレタイムス社)

26号(’93年10月)
●Roman Vishniac 「To Give Them Light」(Simon&Schuster)
●誠実とは違う正直という老獪 – ロバート・フランク
●『BEYROUTH-Centre Ville』(CYPRES)
●丸田祥三 『棄景』(宝島社)
●リチヤード・ミズラック 「狂気の遺産」(宝島社)
●石内都 「モノクローム」(筑摩書房)
●「FROG」終刊から2年、モールの津田基氏が写真誌「MOLE UNIT No.1」を発刊した。・・・
●伊志嶺隆 「光と影の島」(いしみね・たかしの会)
●荒木経惟 「終戦後」(AaT ROOM)
●桑原甲子排・荒木経雌 「ラブ・ユー・トーキョー」(世田谷美術館7.17 – 9.25)
●「MORIYAMA DAIDO COLOR」(蒼穹社)
●今年、はじめて東川フォトフェスタ93「新たなる出発」に参加した。・・・
雜賀雄二氏から以下の手紙を掲載してくれと送られて来ました。

27号(’94年1月)
●山下昌彦「普通的生活」(リブロポート)
●豊原康久「Street」(Mole)
●妹尾豊孝「大阪環状線 海まわり」(マリア書房)
●大島洋・責任編集 写真家の時代I「写真家の誕生と19世紀写真」(洋泉社)
●荒木経惟の「エロトス」展会場(パルコギャラリー)で・・・
●写真の会報前号で石内都「モノクローム」について・・・
●前号の雜賀雄二氏の手紙に対する反応を・・・
●写真の会は多分存廃の瀬戸際にあって、・・・
●山口聡一郎「都市回路」(矢立出版)
●野村昇平「顔・語る」(致知出版社)
●新しく昨年会員になられた方から、・・・

28号(’94年4月)
●セバスティアン・サルガード『人間の大地 労働』(岩波書店)
●世紀末の世紀 – 人類史の老化
●異色の篠山写真誌(朝日出版社)
●間想
●タイム・ワーナー社から「サラエボ」という写真集が出版された。・・・

29号(’94年8月)
●「写真と彫刻の対話 – 安斎重男 眞板政文」(4.10-5.15神奈川近代美術館)
●ピーター・ビアード「死者の財布から」(4.28-6.8 渋谷パルコギャラリー)
●藤原新也「日本景 伊勢」(世界文化社)
●吉田昭二写真集「奇妙な果実園」(平凡杜)
●篠山紀信ニュース2、3(朝日出版社)
●写真集「サラエボ」-「隣人の記憶」と「敵の記憶」
●楢木逸郎『NOMADS』- 世界から隠退する
●木の延命治療
●モールと写真の会 – よそよそしさ
●里博文と石内都の写真展 – 裸身の記憶
●アウグスト・ザンター写真展(5.14-8.12 ワタリウム美術館)
●徐勇写真集「胡同フートン」(新潮祉)
●十文字美信「ポケットに仏像 Vol.1, 2」(新潮社)
●hysteric Untitled no.5
●田原圭一「天使の回廊」(新潮社)
●間想

30号(’94年12月)
●鈴木清「修羅の圏」(DEKU)
●丹野清志写真集「1969─1993東京・日本」(ナツメ社)
●大竹昭子「眼の狩人」(新潮社)
●海千山千のヘア
●ヨセフ・クーデルカについて
●ダンボール建築
●戦争写真と戦争についての写真
●原子の雲写真集「アトムの時代」(美術出版社)
●困難な空港の未碓認写真物体
●斉藤玲子写真集「PARIS日記」(自費出版)

31号(’95年4月)
●Book List
●Seeing
●言い訳

32号(’95年8月)
[Book List]
●山内道雄『上海』(プレイスM 1995年4月20日刊)
●宮嶋康彦『水母音』(自費出版 1995年4月26日刊)
●古屋誠一『Seiichi Furuya 1995 Memories』(1995年6月刊 Fotomuseum Winterthur)
●東松照明『長崎〈11:02〉1945年8月9日』(新潮社 フォト・ミュゼ 1995年6月25日刊)
●橋口譲二『ひと夏』(リトル・モア 1995年6月17日刊)※映画『ファーザー・ファッカー』の写真版
●『戦後50年』(毎日ムック 1995年3月25日刊)※写真3,000枚を収録
●『アメリカ人の見た日本 50年前』(毎日ムック 1995年8月15日刊)※占領期に米将兵の撮ったカラーによる日本と、日本人新聞カメラマンの撮ったモノクロ写真、明るさと悲惨の対比がみえる二方向からの視点を混ぜて合わせた写真集で『戦後50年』の姉妹編である。写真約1000点収録。GHQのつくった東京占領地図も収録。
[News]
●清里フォトアートミュージアム・オープン
●『Camera Austria』(グラーツ)が50号を迎えた
[評論]
●西井一夫:「砂漠化する臨終都市への眼 – 山内道雄『上海』」、 「東松照明『長崎〈11:02〉1945年8月9日』」
●寺井恵司:「傍観者が投げかける疑問 – 野口賢一郎『失楽園』」
[レポート]
●西川茂、鈴木一誌:「写真製版を歩く-1 製版者・野口啓一氏を訪ねる」
[エッセイ]
●鈴木清:「『修羅の圏』を作り終えて – 眼の娯しみ、あるいは遠くの自分に」
●広瀬勉
●西井一夫

33号(’95年12月)
[Book List]
●『原爆を撮った男たち』(「反核・写真運動」編 草の根出版会 1987年刊)※山端庸介、松重美人、菊池俊吉、林重男氏ら、被爆直後に広島・長崎に入って写真を撮った人たちの証言写真集。
●『東京写真』(飯沢耕太郎編 INAX叢書 1995年5月刊)※桑原甲子雄、W・クライン、内藤正敏、牛腸茂男、荒木経惟、倉田精二、森山大道、宮本隆司、都築響一、長島由里枝。
●丹野清志『日本列島ひと紀行』(技術と人間 1995年6月)※村や町で淡々と職人として生きている個人を訪ね歩いている。
●砂守勝巳『漂う島とまる水』(クレオ 1995年8月)※沖縄生まれの著者が8歳の時忽然と消えてフィリピンに帰ってしまった父を探し当てる旅が写真集になっている。
●『私だけの東京散歩 下町・都心篇』、『私だけの東京散歩 山の手・郊外篇』(写真=荒木経惟、飯田鉄、高梨豊 作品社 1995年8月刊)※芸能人やタレント、作家らが散歩人となり、それにカメラが付く。「週刊住宅情報」に1年2か月連載された「新・住んでみたい街」を再構成している。
●石内都『Hiromi 1995』(筑摩書房 1995年8月刊)
●岡友幸『ぼくのアジア地図』(海鳥社 1995年9月刊)
●桑原甲子雄『東京 1934~1993』(新潮社フォト・ミュゼ 西井一夫監修 1995年9月刊)※写真点数736枚、総頁632頁、クワバラ東京の決定版。
●森山大道『写真から/写真へ』(青弓社 1995年9月刊)
●原芳市『影山莉菜伝説』(青人社 1995年10月刊)※一人の裸の「踊り子」で一冊の写真集を造ったもの。
●石内都『さわる』(新潮社フォト・ミュゼ 1995年10月刊)※男24人のヒフや毛、キズなど。桑原甲子雄、深瀬昌久、有田泰而、沢渡朔らも見える。
●長野重一『東京好日』(平凡社 1995年11月刊)
[News]
●第一回「重森弘淹写真評論賞」受賞者決定。清水穣(しみず・みのる)、「写真と不可視性」1963年東京生まれ、東大文学部卒。現在、同志社大言語文化教育センター助教授。 授賞式は10月24日、日比谷松本楼で。選考委員は、飯沢耕太郎、金子隆一、平木収、桑原甲子雄審査委員長、大辻清司副委員長。清水氏の論文は重森弘淹顕彰会へ直接応募された作品。
●「戦後50年日本現代写真史展」(JPS. 朝日新聞社主催)総合展示は、8月15日から27日まで東京日本橋三越本店、9月28日から10月17日まで大阪ナビオ美術館で「記録・創造する眼」として開かれ、1945~70年に発表された20人の写真家の76点(第一部)と1971~91年までの333点(第二部)で構成された。また、東京、大阪のニコンサロン、富士フォトサロン、コニカフォトギャラリーなど各メーカーギャラリーでテーマ展示として「時を刻んだ顔」「日常の眼差し‥私的写真」「禅」「時の記録」「いきものたちの世界」「世界を視る」「動と静」「自然風景」「広告の世界」「表現へのこころみ」「日々の記録」「インナートリップ」が行なわれた。
●荒木経惟写真展「EROTOS」が1995年9月27日から10月22日までオーストリア、グラーツのForum Stadtparkで開かれた。1993年からの約80 点による展示でカメラ・オーストリアがカタログを出版する(伊藤俊治とウォルター・ヴォグルによるインタヴュー)。
[インタビュー]
●『無限抱擁』まで – 本橋成一インタビュー(聞き手:菅原朝也)
[エッセイ]
●西井一夫:「写真時代のワキに佇む写真家・クワバラ」
●森田敏行:「静かなる肯定 – 岡友幸『ぼくのアジア地図』」
●平澤信一:「植田正治の場所 – 植田正治写真美術館開館に寄せて」
●菅原朝也:「誘われる〈トポス〉 – 伊藤トオル『KUMANO』」
[レポート]
●西川茂、鈴木一誌:「写真製版を歩く – 2 LIVE PICTUREを探る」

34号(’96年3月)
[Book List]
●島尾伸三『季節風』『生活』(みすず書房 1995年11月刊)
●百々俊二『楽土 紀伊半島』(ブレーンセンター 1995 年11月刊)
●英伸三『町工場 鋼彩百景』(文=小関智弘ら。日本能率協会マネジメントセンター 1995年12月刊)
●鈴木志郎康『眉宇の半球』(mole 1995年12月刊)
●森山大道『犬の時間』(作品社 1995年12月刊)
●鬼海弘雄『や・ちまた』(みすず書房 1996年1月刊)
●奈良原一高『TOKYO,the50s』(mole 1996年1月刊)
[書評・展評]
●西井一夫:「森山大道『犬の時間』」、「百々俊二『楽土 紀伊半島』」、「鬼海弘雄『や・ちまた』」、「瀬戸正人写真展『リビング・ルーム』」、「島尾伸三『季節風』『生活』」
[エッセイ]
●たんじふみひこ:「森山大道『写真から/写真へ』を読む」
●山下恭弘:「阪神大震災とドキュメンタリー写真」
[レポート]
●西川茂、鈴木一誌:「写真製版を歩く-3 山岸享子氏に聞く」

35号(’96年7月)
[エッセイ、書評、展評]
●西井一夫:松本路子『PORTRAITS』(河出書房新社)、井上青龍『釜ケ崎』/佐々木崑『麻薬地帯』(コニカフォトプラザ)、尾仲浩二『遠い町』(MOLE)、ゲルハルト・リヒター『写真論/絵画論』(淡交社)
[エッセイ]
●仲本 賢:「ウチナーンチュ=アシバー 太田順一の写真の中のウチナーンチュ(沖縄の人)はアシバー(遊び人)である」
●平澤信一:「西井一夫『なぜ未だ「プロヴォーク」か』を読む」
[レポート]
●鈴木一誌(取材協力:西川茂):「写真製版を歩く – 番外編 スキャニング(どう入力するか)の基礎19項」

36号(’96年12月)
[Book List]
●瀬戸正人『部屋』(新潮社)
●西井一夫『写真のよそよそしさ』(みすず書房)
●アラン・トラクテンバーグ著 生井英考・石井康史訳『アメリカ写真を読む』(白水社)
●板垣真理子『ベトナムの人』(三五社)
●広瀬勉『塀帳=へいとばり』(トムズボックス)
●MOLE UNIT No.4 瀬戸正人『Silent Mode』(MOLE)
●粉川哲夫『もしインターネットが世界をかえるとしたら』(晶文社)
●潮田登久子『冷蔵庫』(BeeBooks)
●藤原新也『全東洋写真』(新潮社)
[エッセイ]
●西井一夫:「最近の写真的感想」、「1996年への葬掃 / ROBERT FRANK『Thank You」』」
[書評]
●菅原朝也:「甲斐扶佐義『京都写真帖 笑う鴨川』を読む」
[レポート]
●西川茂、鈴木一誌:「写真製版を歩く – 5 吉田寛の印刷術(第一回)」

37号(’97年5月)
[Book List]
●須田一政『人間の記憶』(CREO)
●柴田敏雄『LAND SCAPE』(Nazraeli Press=Arizona)
●篠山紀信『定本作家の仕事場』(新潮社)
●篠山紀信『ERI ISHIDA』(小学館)
●横江文憲『ヨーロッパの写真』(白水社)
●「研究・長野重一の写真学」(ガーディアン・ガーディアンタイムトンネルシリーズVol)
●森山大道『狩人』(Takaishii Gallery)
[写真塾のコーナー]
●西井一夫:「西井一夫からの報告」、「写真塾発足の報告」
[レポート]
●西川茂、鈴木一誌:「写真製版を歩く – 6 吉田寛の印刷術(第二回)」

38号(’97年12月)
[インタビュー]
●写真の会賞受賞者に聞く: 元村和彦さんの巻[その一]
[評論]
●みやこうせい:「カタルシス=混沌の再生産 宮内勝写真集『クロアチア1996』」
[エッセイ]
●西井一夫の写真雑感
●深川雅文からのたより:ネット上に写真の会コーナーを開設しました
[レポート]
●西川茂・鈴木一誌:「写真製版を歩く – 7 吉田寛の印刷術(第三回):転写と変容」

39号(’98年3月)
[インタビュー]
●写真の会賞受賞者に聞く 元村和彦さんの巻[その二]
[エッセイ]
●西井一夫:「写真雑感」、Book List
●西川茂:「写真集とデザイン(装丁)についての雑感」
●生井英孝:「写真史書の紹介」
●深川雅文:「写真の座標」
●菅原朝也:「写真遊歩」

40号(’98年5月)
[第10回写真の会賞]
●選評:生井英考、伊勢功治、菅原朝也、鈴木一誌、西井一夫、西川茂、深川雅文
●写真の会受賞者に聞く:草森紳一さんの巻
●浜田蜂朗に捧げる:西井一夫
[エッセイ]
●本田徹:「クリスティーネのいた場所」
●みやこうせい:「クリスティーネフルヤ=ゲッスラー メモワール1978ー1985」
●伊東重:「PUTと、その頃」
●西井一夫:Book List

41号(’98年9月)
[インタビュー]
●写真の会授賞者に聞く:楢木逸郎さんの巻
●『トオイと正人』を出版の瀬戸正人さんに聞く(聞き手:生井英考)
●モール図書館を開設の津田基さんに聞く
[エッセイ]
●西井一夫:「死者たちの作るホロコースト」、Book List
●伊勢功治:「写真の会」報告
[評論]
●浜田優:「まだ見ぬ写真の記憶[上]」

42号(’99年1月)
[エッセイ]
●西井一夫:「写真雑誌」への回帰、年末回顧[写真]、展評、Book List
[評論]
●浜田優:「まだ見ぬ写真の記憶[下]」
[その他]
●第11回写真の会賞推薦依頼

43号(’99年10月)
[第11回写真の会賞]
●選評:生井英考、伊勢功治、鈴木一誌、西井一夫、西川茂、深川雅文
●受賞者の言葉
●写真の会賞受賞者に聞く:本橋成一さんの巻[その一]
[評論]
●本田徹:「形象と遮断」
[エッセイ]
●西井一夫:Book List
●深川雅文:Review

44号(’99年10月)
[インタビュー]
●写真の会賞受賞者に聞く:本橋成一さんの巻[その二]
[評論]
●守中高明:「非人称化する光学」
●西井一夫:「『断片』による記憶回復」
[エッセイ]
●西井一夫:Book List、展評

45号(’00年2月)
[座談会] ●西井一夫×深川雅文×鈴木一誌
[エッセイ]
●西井一夫:「森山大道の写真展をNYに見にいく」、1999年回顧・写真、Book List
●伊勢功治:「写真の『記録』について知っている二、三の事柄」
[その他]
●伊勢功治:「写真の会」活動報告

46号(’00年5月)
[第12回写真の会賞]
●選考会経過報告:伊勢功治
●選評:生井英考、伊勢功治、鈴木一誌、西井一夫、西川茂、深川雅文
●写真の会賞受賞者に聞く:金瀬胖さんの巻
[追悼 鈴木清]
●大日方欣一、迫川尚子、鈴木一誌、津田基、土田ヒロミ、楢木逸郎、西井一夫、西川茂、深川雅文、山岸享子
[エッセイ]
●西井一夫:Book List

47号(’00年10月)
[対談・レポート]
●写真を見る力とコレクション — 白仁田剛コレクション展より
対談:白仁田剛×深川雅文
[エッセイ]
●菅原朝也:『流れの歌』の思い出
●西井一夫:Book List

48号(’00年12月)
[インタビュー]
●〈愚々庵〉にて — 写真家鈴木清が遺したもの
[評論]
●伊勢功治:「溶断と溶接の境界 —写真家石内都について」
[エッセイ]
●西井一夫:「年末回顧-写真 時代が根底的に変わる末期」、Book List
[その他]
●第13回写真の会賞・推薦依頼

49号(’01年6月)
[第13回写真の会賞]
●選考会報告:伊勢功治
●選評:生井英考、伊勢功治、菅原朝也、鈴木一誌、西井一夫、深川雅文
●写真の会賞受賞者に聞く:宮本隆司さんの巻
[エッセイ]
●西井一夫:「《国境なき国際写真旅団》基本構想プラン」「木村伊兵衛賞等について、敢えて」、Book List

50号(’01年9月)
[評論]
●長谷正人:「カメラの存在論」
●野村喜和夫:「写真は詩であり詩は写真である -『風の配分』のコラボレーションについて」
[エッセイ]
●西井一夫:Bool List

51号(’02年3月)
[西井一夫追悼号]
●追悼文
●鈴木一誌:「光の膜 思い出による西井一夫論」
●平野正樹:「『西井』さんとの出会いと、『国境なき写真家旅団』の成り立ち」
●西井一夫通信

52号(’02年6月)
[第14回写真の会賞]
●選考会報告:伊勢功治
●選評:淺野文宏、生井英考、白仁田剛、菅原朝也、鈴木一誌、深川雅文、福島義雄
●写真の会賞受賞作品一覧1989-2002
[エッセイ]
●伊勢功治:「関美比古君のこと」、「『不在』から浮かび上がる『在』 西井一夫が写真塾に残した言葉」

53号(’03年6月)
[第15回写真の会賞決定]
●白仁田剛から鈴木一誌への私信
●「写真の会」再建会議3.31
●第15回写真の会賞選考会報告
●選評:伊勢功治、白仁田剛、杉田敦、鈴木一誌、深川雅文
●言うつもりだったこと — 選考会に欠席した長谷正人から鈴木一誌への私信
[評論]
●伊勢功治:「アジア的“キッチュ”と『キリコの街』」
[エッセイ]
●平野正樹:「国境なき写真家旅団のページ」

54号(’04年1月
[インタビュー]
●本山周平:「風景に負けるという感じ、でも、どうにかしてやろうという気持ち」
[評論]
●伊勢功治:「王権のおよばぬところの花、ささやき ~太田順一写真集『化外の花』をめぐって~」
[レポート]
●鈴木一誌:「写真一点ずつの存在感へ カルティエ現代美術館『DAIDO MORIYAMA』展(パリ)レポート」
[エッセイ]
●白仁田剛:神谷俊美が、およそ三十年前に製作した私家版写真集『固有時との対話』を見る。
[書評、展評]
●深川雅文
[その他]
●平野正樹:「国境なき写真家旅団からの呼び掛け」

55号(’04年7月)
[第16回写真の会賞]
●受賞者のことば:北野謙、楢橋朝子
●[第16回写真の会賞]選考会報告
●[第16回写真の会賞]選考会ドキュメント
●選評:淺野文宏、伊勢功治、鈴木一誌、増田玲、深川雅文
●白仁田剛から鈴木一誌あての私信
[エッセイ]
●伊勢功治:「『この星』に見たもの – 野口里佳写真集『この星』/写真展『飛ぶ夢を見た』」
[書評、展評]
●深川雅文

56号(’05年3月)
[インタビュー]
●目の焦点を外して歩く ~写真家・楢橋朝子さんに聞く~
[エッセイ]
●伊勢功治:「オノデラユキの写真的実験 ~オノデラユキ写真展/国立国際美術館(大阪)」
●あつしな・るせ:「“広告的写真家”平野正樹と、そこから生まれるメディアミックス ~平野正樹作品と芸術家集団『the art. pub』について」
[その他]
●白仁田剛:写真の会の皆様へ

57号(’05年7月)
[第17回写真の会賞]
●受賞者のことば=制作者を代表して平嶋彰彦
●[第17回写真の会賞]選考会報告
●[第17回写真の会賞]選考会ドキュメント
●選評:淺野文宏、鈴木一誌、深川雅文
●伊勢功治:宮本常一にとっての民俗学と写真 -『宮本常一写真・日記 集成』(毎日新聞社)を見ながら
[エッセイ]
●伊勢功治:ICANOFという名の発光体について
[インタビュー]
●北野謙:「『our face』に向かう旅『our face』ではじまる旅」(聞き手・構成:淺野文宏)

58号(’06年3月)
[インタビュー]
●境界線上の人を撮る 新倉孝雄さんにインタビューする
[評論]
●高橋義隆:「刹那と邂逅する傍観者 ~新倉孝雄著『私の写真術 コンポラ写真って、なに?』によせて~」
[レポート]
●伊勢功治:「八戸からのプロヴォーク ~ICANOF『メガネウラ MEGANEURA』展報告」
[その他]
●2005年刊行写真集リスト

59号(’06年7月15日)
[第18回写真の会賞決定]
●受賞者の言葉:風間健介、松井洋子
●「第18回写真の会賞」選考報告
●「第18回写真の会賞」選考会ドキュメント
●選評:楠本亜紀、鈴木一誌、深川雅文、松山巌
●伊勢功治:写真、「場」へのオマージュ―写真集「夕張」と「風知草」をめぐって
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり:坂口トモユキ写真展「HOME」、新井卓の作品制作

60号(’06年12月25日)
[評論]
●伊勢功治:「『前衛写真』の時代と瀧口修造」
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり
[エッセイ]
●高橋義隆:「ノイズまみれの世界に秩序を ―写真に関する雑感―」

61号(’07年07月14日)
[第19回写真の会賞決定]
●受賞者の言葉:古屋誠一
●「第19回写真の会賞」選考報告
●「第19回写真の会賞」選考会ドキュメント
●選評:淺野文宏、白仁田剛、鈴木一誌
●伊勢功治:古屋誠一「Memories1983」と「冬の旅」
●高橋義隆:まなざしの物語
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり

62号(’07年12月15日)
[インタビュー]
●「土と草と空がある庭だけですべてが写せる」:写真の会賞受賞者に聞く 古屋誠一さんの巻
[鼎談]
●「写真の北/写真の南」
参加者:
鵜飼哲(フランス文学思想)
倉石信乃(写真批評家)
宮城潤(那覇/NPO法人前島アートセンター理事長)
濱治佳(山形国際ドキュメンタリー映画祭コーディネーター)
司会:豊島重之(ICANOFキュレーター)
[エッセイ]
●「未来の残像 新倉孝雄写真集『ワンダフル・ストリート』から得た雑感」:高橋義隆

63号(’08年6月5日)
[インタビュー]
●自主ギャラリーという場所
PLACE M インタビュー
瀬戸正人、 水谷幹治
ギャラリー・ニエプス インタビュー
中藤毅彦、渡辺大祐、村上仁一
インタビュアー:高橋義隆
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり

64号(’08年8月30日)
[第20回写真の会賞決定]
●受賞作品の紹介、受賞の言葉
●[第20回写真の会賞]選考会報告:伊勢功治
●[第20回写真の会賞]選考会ドキュメント
●選評:生井英考、白仁田剛、鈴木一誌、深川雅文、増田玲
●坂口トモユキ「HOME」についての私論(試論):高橋義隆

65号(’09年4月17日)
[トークショー]
●採録トークショー「写真の灯台 自主ギャラリーの現在」
〈出席者〉瀬戸正人(PLACE M)、尾仲浩二(街道)、牟田義仁(galeria Q)、中藤毅彦(Gallery Niepce)、篠原俊之(Roonee247 photography)、 有元伸也(TOTEM POLE PHOTO GALLERY)、大田通貴(蒼穹舎ギャラリー)、ゲスト:長谷川明、司会:高橋義隆
[エッセイ]
●伊勢功治「セルフ・ポートレイトー自己への眼差し」
●2008年に刊行されたおもな写真集一覧

66号(’09年7月7日)
[写真の会賞選考]
●第21回写真の会賞決定
受賞の言葉/森山大道(「北海道」)、高橋しげみ(「小島一郎写真集成」および小島一郎研究)
[第21回写真の会賞]選考会報告
[第21回写真の会賞]選考会ドキュメント
選評/深川雅文、鈴木一誌
[エッセイ]
●高橋義隆「照り返された風景~『松江風景』の地にて~」
●伊勢功治「「写真集」の時代」
●これまでの写真の会賞受賞作品一覧

67号(’10年3月22日)
[インタビュー]
●比田井一良さんインタビュー
「プリントの可能性を求めてー写真家たちとの時間を超えた対話」
聞き手:光田由里+伊勢功治
[エッセイ]
●高橋義隆「自主ギャラリーという場所」
第3回「ワークショップ写真学校」と「イメージショップCAMP」の時代~其の一~
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり

68号(’10年7月13日)
[写真の会賞選考]
●第22回写真の会賞決定「here and there ソウル/東京」溝部秀二
●受賞の言葉/溝部秀二
●[第22回写真の会賞]選考会報告/伊勢功治
●[第22回写真の会賞]選考会ドキュメント
●選評・淺野文宏、木村泰明、鈴木一誌

69号(’11年2月11日)
[インタビュー]
●見ることと読むことの運動体としての写真 ー写真の会賞受賞者に聞く 溝部秀二さんの巻ー
聞き手:高橋義隆 記録:永田典子
●写真集『FLOW AND FUSION』とシリーズ「our face」の新たな展開 ー北野謙さんインタビューー
聞き手:淺野文宏 記録:永田典子
[エッセイ]
●伊勢功治「溶游する世界、粒子としての自己ー北野謙写真集『FLOW AND FUSION』」
[その他]
●2010年に刊行されたおもな写真集

70号(’11年7月2日)
[写真の会賞選考]
●第23回写真の会賞決定『在所』(藤田満)、『大阪』(百々俊二)
●受賞の言葉/藤田満、百々俊二
●[第23回写真の会賞]選考会ドキュメント
●選評・淺野文宏、白仁田剛、鈴木一誌、深川雅文
[エッセイ]
●伊勢功治「震災地から遠く離れて」
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり

71号(’12年4月20日)
[インタビュー]
●マッチアンドカンパニーインタビュー「デザインの領域を超えて 写真集出版、国内外で流通に力を注ぐ「チーム」の裏側」
●藤田満さんインタビュー「みんなが東を向いているときは、西を向いている」
[エッセイ]
●「言葉を引き剥がされた〈モノ〉たちの群像 進藤万里子写真集『bibo』について」/高橋義隆
●「デジタル・アナログから、「写真」という言葉を再考する」/白仁田剛

72号(’12年7月14日)
[写真の会賞選考]
●第24回写真の会賞決定
●『光あるうちに』『現の闇』(原芳市、蒼穹舎刊)
●「展覧会”富士幻景”をはじめとするIZU PHOTO MUSEUMの活動について」
●第24回写真の会賞選考会、文字によるドキュメンタリー
[レポート]
●白仁田剛のギャラリーめぐり

73号(’13年2月28日)
●「写真には謎がなければならない」写真家・原芳市さんにインタビューする
●「二〇一二年、長崎にて 東松照明、山端庸介を中心に」高橋義隆
●写真家・小林紀晴さんにインタビューする「写真と言葉をめぐって 『メモワール 写真家・古屋誠一との二〇年』を読み解く」
●太田順一著『写真家 井上青龍の時代』「伝説の写真家」の生涯を、陰影豊かに、等身大に描いた評伝 タカザワケンジ

74号(’13年8月3日)
[第25回写真の会賞決定]
『jp0205』(松江泰治、青幻舎刊)
『市民』『黒白ノート』『黒白ノート2』(阿部淳、VACUUM PRESS刊)
●第25回写真の会賞選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評(タカザワケンジ、深川雅文、白仁田剛、鈴木一誌)
[批評]
●「時代に刻まれたエロスの痕跡 原芳市私論」高橋義隆

75号(’14年8月2日)
[第26回写真の会賞決定]
『Dark Light ダークライト』(内田京子、K.STUDIO刊)
『NEW TEXT』(小野啓、赤々舎刊)
●第26回写真の会賞選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評(沖本尚志、深川雅文、白仁田剛、鈴木一誌)
[戯曲]
●「熱風」飯名尚人
[批評]
●「時代に刻まれたエロスの痕跡 原芳市私論2」高橋義隆

76号(’14年10月26日)
[インタビュー]
●「着地させない、橋を渡りきらない」
写真家・阿部淳さんにインタビューする
[エッセイ]
●「【報告】阿部淳の写真について」白仁田剛
[選評]
●「第26回写真の会選考会選評」つづき(沖本尚志、タカザワケンジ)
[批評]
●「時代に刻まれたエロスの痕跡 原芳市私論3」高橋義隆

77号(’15年8月1日)
[第27回写真の会賞決定]
『this year’s model』伊丹豪
「フォトストリートの活動」Photo Street同人(井上雅史、川口和之、島内治彦、前田好教、松田耕一)
●第27回写真の会賞選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評(沖本尚志、タカザワケンジ、深川雅文)
●選評にかえて「Photo Street」の活動について 高橋義隆
デザイナー・秋山伸に聞く 鈴木一誌
[インタビュー]
●写真で文明論やろうよ!―国境なき写真家旅団のリスタート
阿部淳、平野正樹
[エッセイ]
●「残せなかった面影―母の残像、その死」高橋義隆

78号(’15年12月25日)
[インタビュー]
光のアーカイブ
「連続性」をキーワードに
シグマ・フォビオン・システムを取材する 株式会社シグマ
[インタビュー]
●吉村朗写真集制作者インタビュー
Akira Yoshimura Works 吉村朗写真集
大隅直人、深川雅文、湊雅博、山崎義弘
[インタビュー]
●第27回写真の会賞受賞 フォトストリートインタビュー
井上雅史、川口和之、島内治彦、前田好教、松田耕一
[インタビュー]
●「西井一夫年譜」補遺  写真の「いつ、どこ」と世界史を結ぶ場所
日高敏さんに聞く

79号(’16年7月30日)
[第28回写真の会賞決定]
「骨の髄」「手負いの熊」(甲斐啓二郎/展覧会)
『COLOR PHOTOGRAPHS』『垂乳根』(横田大輔/写真集)
●第28回写真の会賞選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評(深川雅文、沖本尚志、タカザワケンジ、高橋義隆、鈴木一誌)
[インタビュー]
●発掘インタビュー:追悼・中居裕恭 遡上の光景を見つけるまで ―Work Shop写真学校、CAMP、北点を通過して

80号(’17年7月10日)
[インタビュー]
●写真の会賞受賞作家 甲斐啓二郎×横田大輔インタビュー
[座談会]
●写真の会座談会 2016年展覧会を中心に振り返って
[インタビュー]
●[写真展インタビュー]ロバート・フランク展の舞台裏 中島祐介(「POST」代表)インタビュー
●[写真集インタビュー]目に見えない世界を写真で表現する
―神蔵美子『たまきはる』に見る、聖書と神、生と死のあわい

81号(’17年7月15日)
[第29回写真の会賞決定]
『遺された家 家族の記憶』(太田順一)、『Familia 保見団地』(名越啓介)、特別賞「shashashaの活動」shashasha(写々者)
●[第29回写真の会賞]選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評 高橋義隆/調文明/沖本尚志/鈴木一誌/深川雅文
[特別賞インタビュー] 大西洋氏(shashasha代表)インタビュー

82号(’18年7月14日)
[インタビュー]
●太田順一「人、場所、家族……普通の中にある瞬間を求めて」
●名越啓介「出会いと滞在がもたらす豊穣なドキュメンタリー」
[エッセイ]
●「出会い」を求めた写真 太田順一『日記・藍』について 髙橋義隆
[展評]
●写真の会会員による展評2017 新井公之/沖本尚志/タカザワケンジ/深川雅文/アイハラケンジ/髙橋義隆

83号(’18年7月21日)
[第30回写真の会賞決定]
『口笛』(星玄人/写真集)
『border | korea』(菱田雄介/写真集)
特別賞「異郷のモダニズムー満州写真全史ー」竹葉丈(名古屋市美術館学芸員)
●[第30回写真の会賞]選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評 タカザワケンジ/新井公之/深川雅文/髙橋義隆/沖本尚志/鈴木一誌/深川雅文
[エッセイ] 最後に聞きたかったこと 追悼・森永純/髙橋義隆

84号(’19年6月25日)
●第30回写真の会賞受賞インタビュー
綿密な調査に基づく写真で描かれた近代史 竹葉丈「異郷のモダニズム―満洲写真全史―」
こちら側だけ見た視点がすべて―そんな価値観に刺激を与えたい 菱田雄介『border | korea』
●写真の会30周年記念「西井一夫と写真の会創世記」レポート
記念展の経緯と概要 沖本尚志
森山大道×百々俊二対談
「西井一夫と写真の会創世記」に寄せて 髙橋義隆

85号(’19年7月27日)
●これまでの写真の会賞受賞作品
●写真の会賞『CAMERAer カメラになった人々』(作者・野村浩)、特別賞『日常の断片』(作者・須田一政)
●第31回写真の会賞 選考会、文字によるドキュメント
●選評 沖本尚志/タカザワケンジ/高橋義隆/鈴木一誌
●「風景の中の流れ者 写真家・朝倉俊博」 髙橋義隆

86号(’20年12月30日)
●描き、写し、思考し、描く─写真・絵画・マンガの境界線を越える 野村浩『CAMERAer─カメラになった人々』インタビュー
●人と街が想像力の源泉─映画から写真へ 星玄人『口笛』インタビュー
●二つのインタビューを終えて 野村浩の批評意識と星玄人の時代意識 髙橋義隆
●原芳市ラストインタビュー 神のいる瞬間を求めて 聞き手・髙橋義隆
●「雨の日に─追悼・原芳市」髙橋義隆
●これまでの写真の会賞受賞作品

87号(’23年2月18日)
●これまでの写真の会賞受賞作品
●コロナ禍・パンデミック時代の写真を総括[第32回写真の会賞]決まる   第32回「写真の会」賞受賞作品『APPEARANCE』(作者・兼子裕代)
●第32回写真の会賞 選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評 沖本尚志/河島えみ/深川雅文/タカザワケンジ
●幼年期に見た光の輝きを追い求めて 兼子裕代『APPEARANCE』インタビュー

88号(’24年1月20日)
●これまでの写真の会賞受賞作品
●ポスト・コロナ時代のパースペクティヴを視る[第33回写真の会賞]決まる   第33回「写真の会」賞受賞作品『Channeled Drawing』(作者・小松浩子)
●第33回写真の会賞 選考会、文字によるドキュメンタリー
●選評 タカザワケンジ/深川雅文/河島えみ/アイハラケンジ/沖本尚志
●「沈黙の光」あるいは「露呈した闇」に至る道 小松浩子『Channeled Drawing』 インタビュー